パパ活、援助交際、売春の3つの用語は、女性がお金を目的として男性と関わる活動を指しますが、それぞれには重要な違いがあります。
- パパ活:女性がお金を得るために男性とデートや交流をする活動であり、主なサービスはデートです。基本的に性行為が目的ではありません。
- 売春:金銭目的で不特定の相手と性行為を行うことを指します。性行為が主なサービスとなり、金銭のやり取りが行われます。
- 援助交際:女性がお金を得るために男性と交際をし、性行為が含まれることもあります。そのため、売春と近いサービス。
「パパ活」「売春」「援助交際」の違いについて
「パパ活」「売春」「援助交際」の違いについてより詳しく見ていきましょう。
売春とは
売春は金銭目的で不特定の相手と性行為を行うことを指します。性行為が主なサービスとなり、金銭のやり取りが行われます。
また、売春は売春法によって規制されています。「不特定の相手と性交すること」が売春と定義されています。
売春防止法 第一章 第二条 (定義)
この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。
引用:売春防止法
援助交際とは(援交)
援助交際は元々は日本の若者が使う売春の隠語でした。そのため、実質は売春に近い行為です。
金銭的援助を目的として、女性がお金を得るために男性と交際をし、性行為が含まれるケースも少なくありません。よく援助交際はパパ活と売春の中間と言われていますが、実態は限りなく売春に近いと言えます。
売春に近いこともあり、援助交際は違法性を含む可能性があります。もしパパ活と称していても、実際に売春行為(不特定の相手と性交すること)が行われている場合、それは売春防止法違反です。
また、18歳未満(未成年)の売春(援助交際)は児童売春として、罰せられケースが多発しています。児童買春・児童ポルノ処罰法に違反した場合、300万円以下の罰金または5年以下の懲役が科される可能性があります。
パパ活とは
パパ活は女性がお金を得るために男性とデートや交流をする活動です。ここでは主なサービスはデートであり、必ずしも性行為が目的とはされていません(有料のデートというイメージ)。パパ活は互いが合意した上で成り立っているので合法です。
また、デートの延長上でホテルに行くこともあるので、それは違法ではありません。お互いが合意しており、恋人のような関係性であると判断されるためです。
ただし、当然どちらか一方が肉体関係(性交)を強要するなら違法行為と言えるでしょう。
以上のことから「パパ活」「売春」「援助交際」の内、違法性について以下のように言うことができるでしょう。
売春:不特定の相手と性交することが目的なため違法!
援助交際:売春に近い内容なため、ほぼ違法!
パパ活:目的はあくまでお互い同意の上でのデートなため合法。ただし、肉体関係を強要すると違法。
もちろん、パパ活と言いながら実態が援助交際や売春なら違法です!
パパ活をする際に注意すること
パパ活自体は目的がデートということもあり、違法性はありません。しかし、実態が売春や援助交際であれば違法になる可能性もあるため注意が必要です。
また、場合によっては詐欺や恐喝、ストーカー行為など、事件に発展する可能性もあるため注意が必要です。
そのような犯罪・トラブルを可能な限り回避するためにも、個人でSNSなどで相手を探すのではなく、パパ活サイトなどを利用することを検討しましょう。
ここではさらにパパ活をする際の注意点をまとめています。
- 個人情報は漏らさない
- 会う場所は慎重に選ぶ
- 貴重品を盗まれないように注意する
- 避妊対策
- 相手が既婚者の場合は体の関係は避ける
- 写真や動画の撮影は基本的にNG
- 相手の年齢を確認する
- できるだけパパ活サイトや交際クラブを利用する
パパ活注意点① 個人情報は漏らさない
というケースは少なくありません。
個人情報というと、電話や住所を連想しがちですが、ネットが普及した現代では個人情報が漏れるきっかけは様々です。
例えば、TwitterなどのSNSからあなたの私生活や住んでいる場所を特定されることがあります。
「いや、私は気をつけているから大丈夫!」とは思っていても、あなたのフォロー・フォーロワーが必ずしもそうとは限りません。フォロワー経由であなたの情報が漏れることもあるのです。
LINEでやり取りすることも個人情報の漏洩につながりますのでやめましょう。スマホの位置情報をオフ設定にすることも忘れずに!
また、パパ活をした情報を安易にSNSにアップすると、その内容から相手に情報が漏れることもあるので注意しましょう。
パパ活注意点② 会う場所は慎重に選ぶ
初めて会う人なのに、いきなりホテルで待ち合わせをするのは危険です。
場合によっては相手に肉体関係を強要される可能性があるので、最初はカフェなどで会うようにしましょう。初回はお茶をする程度にして、発展があればお食事も一緒にするなど、段階を踏むと良いでしょう。
相手がやたらと食事にこだわったり、ホテルを指定してきたりした場合は断る姿勢も大切です。
パパ活注意点③ 貴重品を盗まれないように対策する
会ってみて印象が良くても、ちょっと席を外した隙に金品を盗まれることも考えられます。化粧直しやお手洗いで相手から離れる際、貴重品は必ず持っていきましょう。
パパ活注意点④ 避妊対策はしっかりしておく
パパ活によってはデートの流れで体の関係になることもあるでしょう。その際は、避妊対策を忘れずにしてください。ゴムなしで行為に及ぼうとする相手は危険です。
また、行為中にゴムを外すなど、悪質なケースもあるので注意が必要です。
パパ活注意点⑤ 相手が既婚者の場合は体の関係は避ける
パパ活する男性の中には既婚者も少なくありません。そのような男性と体の関係を持ってしまうと、男性の結婚相手から不貞行為(不倫)として訴訟を受ける可能性もあります(200万円以上の支払いが生じることも・・・)。
そのため、相手が既婚者なら夜の関係はNGとしっかり伝えましょう。デートのみの関係であれば法に触れることはほとんどありません。
パパ活注意点⑥ 写真や動画の撮影は基本的にNG
基本的に写真や動画の撮影は避けるようにしましょう。そのデータをSNSで晒されることがあり、場合によっては違法サイトに使われる可能性もあるからです。また、盗撮されてその映像を使われることもあるので注意しましょう。
体の関係を持つ際に撮影されて、それを脅しに使われることもあります。顔や体が映った動画・写真は立派な個人情報です。事件に発展させないためにも、写真や動画の撮影はNGである旨を相手に伝えておきましょう。
パパ活注意点⑦ 相手の年齢をしっかり確認する
本記事の前半でもお伝えしましたが、未成年と肉体関係を持つことは、児童買春・児童ポルノ処罰法によって禁止されています。未成年でないかしっかり確認しましょう。
パパ活注意点⑧ できるだけパパ活サイトや交際クラブを利用する
パパ活は多くのリスクを伴い、場合によっては詐欺や脅迫、ストーカー被害にも発展しかねません。できるだけそのようなリスクを避けるため、以下のようなパパ活サイトや交際クラブなどで相手を探すようにしましょう。
TwitterやFacebookといったSNSを利用してパパ活しようとすると、相手の素性が分かりにくく、危険性を判断するのはかなり困難です。
逆に優良パパ活サイトなら、事前に相手と面接をした上でサイト登録するシステムが構築されています。そのような優良サイトであれば、経済力のある人が中心に登録されています。ハイクラスの人と交流する機会を持つことで、自分を磨く機会にもなるでしょう。
まとめ
売春(不特定の相手と性交すること)は売春防止法によって規制されているため違法です。また、援助交際も言い方を変えただけで、実態は売春とほとんど変わりません。そのため、援助交際も違法性は高いと言えるでしょう。
パパ活は目的が性交ではなくデートなので、基本的には合法です。ただし、パパ活と称しても実態が売春や援助交際なら違法になるので注意が必要です。
パパ活は合法ではありますが、場合によっては詐欺や脅迫、ストーカー被害などの事件に発展するリスクもあります。そのため、パパ活を考えている方は安全面に十分配慮しましょう。