30代 女性
「彼を幸せにできるのは自分だけだ」
私は本気でそう思っていたし、そうあるべきだと思って生活していました。しかし、それは大きな間違いでした。
付き合い始めてからもどんどん好きになり、彼もずっと私のことを好きだと言ってくれていました。
変化が起きたのは同棲をはじめてからです。私は献身的な彼女でいようと思い、同棲をはじめてからは家事全般をこなしました。
彼は「家事は一緒にやろうよ」と言ってくれましたが、私は「大丈夫!全部私がやる!」と言って譲りませんでした。家事全般をこなすことが彼に好かれる絶対条件だったと思っていたのです。
突然の別れ
きっとこのまま結婚できるに違いない。
そう思っていた矢先。突然彼から別れを告げられたのです。
ショックでした。なぜだか意味が分かりませんでした。彼は「一緒に住んでみて、合わないと感じた」と言うばかり。
その頃は自分の何がいけなかったのか分からず、
「もっとコミュニケーションを取るべきだったのではないだろうか?」
「料理が彼好みじゃなかったのだろうか?」
といろいろ悩みました。
自分磨きに力を入れたけど・・・
それからは彼にもう一度振り向いてもらおうと、料理やコミュニケーション技術を磨くスクールに参加して、いわゆる自分磨きにいそしむことになります。お化粧もファッションも勉強しました。
そして1年が経ったころ、彼と会う機会ができました。
「きっとこんなに成長した自分を受け入れてくれるに違いない」
心の中ではワクワクしていました・・・が、ことはそんなに甘くありませんでした。
彼からは「そういうことじゃないじゃん。逆に重い」と言われて、復縁はかないませんでした。
今になって気付いたこと
あれから時間が経った今になって考えてみると、私は彼のためといいながら「彼に尽くしている自分」に酔っているだけでした。
彼はとても責任感のある男性でもあり、自分のことは自分でやりたい性格でもあったのです。恐らく同棲をはじめてから、彼の中で価値観の違いが浮き彫りになったんだと思います。
私は彼を幸せにしたいと思っていましたが、彼は私と責任を分け合って一緒に幸せをつかみたいと望んでいたのだと、今になって思います。