まねきあねご(20代 女性)
高校生のころ付き合っていた彼氏と復縁した話です。
彼とは高校1年の終わり頃から付き合いはじめて、クラスもずっと一緒だったので高校卒業と同時に別れることになりました。
付き合うといっても一緒に学校から帰ったり、たまにお互いの部屋でお菓子を食べながら話したり、学校が休みの日に街をデートするなど、友達に近い感覚だったように思います。
高校卒業を機に別れることに
高校3年生になって自分の進路について決める時期になりました。
通っていた高校が進学校ではなかったのと、田舎の風習なのか高校を卒業したらすぐに働く人が多かったので、彼氏も例に漏れ近場で就職することを選びました。
私はどちらかというと大学に進学したい気持ちがあって、(自分で言うのも何ですが)成績も悪くなかったので関東の大学を受験することにしました。
そして私が大学に合格したのをきっかけに、付き合っていてもお互いのためにならないだろうと、お別れすることになります。別れると決まった時には、二人で夜景を見に行ってちょっぴり泣きました。
祖父の交通事故をきっかけに帰省
大学に進学してからは勉強とバイトで忙しく、ほとんど実家に帰ることはありませんでした。家族が代わる代わる私の部屋に来てくれていたこともあり、大学3年生ごろまでは帰省しなかったと思います。
ある日、祖父が車を運転している途中に、横から出てきた農業車とぶつかり転倒する事故がありました。
ケガをした祖父は入院することになったので、見舞いをするために久しぶりに実家へ帰ることにしました。
祖父は思ったより元気で「わざわざ帰ってこなくても良かったのに」と言っていましたが、久しぶりに私と会えて嬉しそうな顔をしてくれたのです。そんな祖父の顔を見ると「もう少し実家に顔を出すようにしよう」と思うようになりました。
そして祖父の事故をきっかけに、2~3カ月に1回くらいのペースで実家に帰ることにしました。
彼と偶然の再会
そんな実家に帰っていた時期のことです。
母と一緒に近所のショッピングモールで買い物をしていたときに、「さっき家電屋さんのところで、○○くんいたわよ?」と教えてくれました。それまで彼とは連絡も取っていたなかったので、久しぶりに顔だけでも見に行ってみようと思い、その家電屋を見に行ったのです。
彼はエアコンコーナーで、あくびをしていました。
「おいコラ。仕事しろ仕事!」
と、声をかけると一瞬びくっとした後、すぐに私だと気付いてくれました。
「え?何してるの?!」
そこで祖父の交通事故をきっかけに、実家にちょくちょく帰るようになったいきさつを説明しました。
「じゃあ、時間空いたら食事でもどう?」
と誘われて、後日一緒に食事へ行くことになりました。
空白の日々を埋めるように
当日、高校生のころはとても手が届かなかったレストランに彼が連れて行ってくれました。
そして、
- 誰々はどこの会社に勤めている
- あの子はすぐに結婚した
- 自分は今こんな仕事をしている
- こんなことを勉強している
など、空白期間を埋めるかの如く、自分や友人の近況について話しました。
その時間がとっても楽しかったんです。いつまでもこの時間が続いてほしいと思うほどでした。
「また、帰ってくることあったら連絡してよ」
そう彼は言ってくれて、それからは帰省する度に会うようになり、離れていても連絡を頻繁に取るようになりました。
実家から近い会社へ就職。それを機に復縁
卒業後の就職先はどうしようかと悩んでいると、彼から
「○○(実家)からそんなに遠くない場所にこんな会社があるよ。ここなら大学で勉強したことも生かせるんじゃない?」
とアドバイスをもらい、その会社の就職面接を受けました。そしてありがたいことに内定をいただきました。
「せっかく関東に出たんだから東京近郊で就職先を探したら良いのに」と大学の友人には言われましたが、何度も実家に帰る機会を持つことで、「やっぱり私はここがいいな」と思うようになっていたのです。
そして、何よりも彼ともっと近い場所にいたいという気持ちも強くなっていました。
大学を卒業して実家に帰ってからは、彼と会う機会も増えて、私のほうから
「もう一回付き合わない?」
と伝えて、見事復縁しました。今では同棲もはじめて家族ぐるみの付き合いをしています。