彼の顔は整っているほうで、その頃の私にとって自慢の彼氏でした。
いつも優しくて面白くて心の中では「一生この人といたい!」と本気で思っていたほどです。
ところが同棲するようになってから2ヶ月くらいしたころ、彼の仕事がうまくいかなくなりました。
家でも愚痴をこぼすようになり、私への八つ当たりも強くなってきたのです。
言い方もどんどんきつくなってきましたが、「彼のためになるなら」と我慢しました。(今は仕事がうまくいってないから)と自分を言い聞かせ、エスカレートしていく暴言に耐えた日々。
彼の暴言と暴力
けど、流石に耐えきれなくなって「暴言をやめて欲しい」と言うと、彼が豹変して私の頭を殴りながら
「うるさいブス!」
と罵り始めたのです。
彼が私に手を上げたことがとてもショックで、財布とスマホだけ持ってそのまま家を出て行きました。
友達に事情を話してその子の家に泊めてもらい、翌日彼が仕事へ行っている間に戻ってとりあえず必要な荷物だけ持って行きました。
その後、彼から繰り返し着信がありましたが、当然恐怖から出る気になれません。
それから数週間、泊まる場所を提供してくれた友達は「落ち着くまでずっといていいよ」と、言ってはくれましたがそういうわけにもいかないと思い、別に部屋を借りて住むことにしました。
彼と偶然の再会。復縁
そんなある日、街で偶然にも彼と出会ってしまったのです。
私は恐怖からその場から逃げ出そうとしたのですが、彼は人の目も気にせず大きな声で
「ごめんなさい!!」
と頭を下げました。
その瞬間、驚きとともに私の中から恐怖心が消えていき、そのまま近くのファミレスで話し合う流れになりました。
彼は、
「手を上げたことを後悔している」
「もうやらない」
「仕事も変える」
「もう一度やり直したい」
ということを言って、何度も謝りました。
そこで私は過去の「優しい彼」に戻ったような気がして、結局OKを出してしまったんです。
彼の本質は・・・
実際に復縁してから半年くらいは暴言や暴力はありませんでした。
けど、半年を過ぎるころになるとまた愚痴が増えてきたのです。
ある日、酷く酔って帰ってきたので水を渡そうとすると
「近づくなよ!お前のせいで我慢してんだよ!」
と罵り出しました。
私は恐怖から足がすくんでしまい、その場に立って彼の暴言を浴び続けました。
その時、やっと気付いたんです。
彼の本質は私の想い出の中にある「優しい彼」ではなく、
今、目の前で「暴言を繰り返す人」なのだと。
酔いが覚めたころに謝ってくれたのですが、流石にもう信じられません。翌日には荷物を持って出ていきました。
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暗い話をしてしまってすみません…。
ちなみに、出ていったあとは前に泊めてもらった同じ友達の家で1年ちょっと過ごしました。
新しい彼氏が出来てそのまま結婚した時には、その友達が誰よりも泣きながら喜んでくれたことがすごく嬉しかったです。
今でも仲の良いママ友です。