ヨルムガンド(20代 女性)
私はアニメが好きで、彼氏もアニメが好きです。いわゆる「アニヲタ」です。
まどマギ、ハルヒ、コードギアス、げんしけん・・・などなど、二人でアニメの話をしだしたら止まりません。
私たちが付き合ったきっかけは職場で席が隣同士になったことからでした。
割合、自由な職場だったこともあり、パソコンのデスクトップは私の一番大好きなアニメの壁紙を映し出していました。
その壁紙を見た彼が「お、リステじゃん!」と声をかけてくれて、それからはアニメの話でずっと話せる相手になったのです。
こんなにアニメについて語り合える相手にこれまで出会ったことがなく、次第にお互いの家でアニメDVDを見たり、語り合ったりしている内に、自然な流れで付き合うことになりました。
彼にアプローチする女の子の存在
そんな彼との関係に大きくヒビが入ったのも職場での出来事でした。
彼に対して気のある女の子が、少しずつ私たちの会話に混ざるようになったのです。職場では私たちが付き合っていることは隠していたこともあり、その子はグイグイ彼にアプローチしていました。
彼がアニメ好きだということを知ってからは、「このアニメの面白いところ教えてください!」とアニメの話題から話を広げようとしていったのです。
その頃から、彼と私の間で少しずつすれ違いが起きるようになります。
彼としては、自分の好きなアニメに興味を持ってくれたことがうれしくて、一生懸命どんなアニメなのか説明していたのでしょう。
けど、私にとってはアニメとは彼との大切なつながりだったのです。
ついに私は我慢ができなくなって、「もうこれ以上○○さんと関わるなら別れよう!」と、切り出してしまいました。
彼は自分の振る舞いが私を傷つけているとは気付いていない様子で、それが余計に頭にきて泣きながら別れることにしました。
気まずい空気。彼がデスクに置いた封筒
そうは言っても、同じ職場なので顔を合わせない訳にはいきません。
席も隣なので、ものすごく気まずい空気が流れる中仕事をしなければなりませんでした。
数ヶ月したころ、彼がそっと私の机に封筒を置きました。それは前に二人で行こうと約束していたアニメのライブチケットでした。
彼「これせっかくだから一緒に行かない?」
私「うん・・・」
実は時間が経って「冷静じゃなかったのは私だったな」と思うようになっていた時期でした。怒りとかはもうとっくになくなっていて、むしろ申し訳ない気持ちのほうが強いけど、うまく伝えられないもどかしさもあったほどです。
ライブ当日。結果は・・・
それから二人で待ち合わせをして、気まずい空気の中、ライブに行くことになりました。
結果的に、
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二人で感動して号泣していました!
めちゃくちゃ感動するライブだったんです!
ライブ後は付き合っていた頃と同じか、それ以上の熱量でそのアニメについて語り合いました。
気付けば夜も遅くなっていて、さすがに終電の時間が迫っていました。
けど、その頃になるともっと彼と一緒にいたい気持ちが勝っていて、一連のことを謝ることにしました。
私「ごめんなさい。私が冷静じゃなかったよね。もし良ければもう一度やり直せないかな?」
彼「・・・」
私「ダメだよね。ごめん・・・」
彼「よし、TSUTAYAいこう」
私「え?」
彼「アニメDVD、一緒に徹夜で見てくれたら許す」
よろこんで。
結果、私たちは復縁することになりました。今でも彼と一緒にアニメを見る時間が幸せです。
ちなみに彼に言い寄っていた子は、部署異動してから違う男性と仲良くしています。